読まれた方も多いだろうが、3月2日付の朝日新聞夕刊に、表記のタイトルのコラムが載っていた。
英国最大、世界第二位の煙草メーカー(BTA=ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)の経営者が「自分の子どもに、喫煙しないよう説きつづけてきた」と、英紙に明言したことが、1面のトップ記事になったのだ。 無論、各界によって受け止め方は様々であることは十分に予想される。 その経営者(マーティン・ブロートン会長)は、実際、子ども達が喫煙者ではないが、仮に吸っていたら、煙草は健康に悪いから吸わないほうがいいといってきた、というのである。 またその経営者ご自身も病気を恐れ、吸わないというのである。 ところで、同じ記事によると、同社の01年の収益は前年比36%伸びたと発表している。それは、30歳以下のスモーカーに狙いを絞っての成果だというのだ。 つまり、ある程度の年齢層以上の欧米の方は、相当程度に節煙か禁煙に努めていることを当然、意味している。 逆に言うと、これは、未だ煙草には予備知識の薄い若年層の犠牲、さらには、日本などモラル的に緩やかか劣っている国々の犠牲の上に煙草メーカーの繁栄が成り立っていることの、何よりの証拠のような気がする。 煙草は今や、南北問題にまで関わっていることを理解すべきなのだろう。 尚、煙草に関する一般的情報は以下のサイトを参照: 「煙草による社会的損失を考える」 「煙草情報 ~あなたも必ずやめられる~」 (02/03/03)
by at923ky
| 2005-04-28 12:10
| コラムエッセイ
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