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煙草の値段は命の値段

 交通事故による死亡者数が、近年、やっと1万人を切った。しかし、それにしても9,000人以上の人が亡くなっている。
 警察は、交通事故の減少を、特に死亡事故の減少を目指して躍起である。別に警察に言われなくても、誰しも事故を望むわけがない。
 ここ数年、自殺者の数が激増し、3万人を超えるとも言われている。その増加分の大半は、不況に絡むものだろうとは、推測に固くない。自殺者の近親者ならずとも、なんとか自殺する方の数を少しでも減らしたいと切実な思いでいるに違いない。
 さて、煙草の喫煙による死亡者数は、一体、どれほどか、皆さんは知っておられるだろうか。約10万人である。
 交通事故による死亡者は、毎日、平均20人から30人。自殺者は毎日、平均、80人から100人。煙草の喫煙による死亡者は、毎日平均、250人!
 もっと、この現実を厳粛に受け止めるべきなのではなかろうか。
 それなのに厚生労働省が、煙草問題で躍起になっているとは聞いたことがない。警察のように街頭指導をしたなんて、聞いたことがあるだろうか。
 政治家も喫煙問題は票に結びつかないからか、まるで動きが鈍い。
 やめろとは言わない。せめて煙草の値段を上げて、その煙草の値段は命の値段の重さだと思い知るべきなのだ。
 今、煙草の値段が安く、若者が気軽に手に入るというのは、それだけ日本では人の命が軽く見なされているという証拠なのである。
                         (02/03/02)





「煙草の値段は命の値段」に戴いたコメントへのレス

 Hさん、こんにちは。Kです。
 コメントをありがとう。
 
 小生は、煙草の値段を上げることを景気対策だとか、増税論議という視点からは考えません。当然、値段を上げるわけですから、結果として増税になるわけですが。
 それより、あくまで医療制度改革論議のまやかし振りを俎上に上げているだけです。
 本気で健康とか医療費の増大に歯止めを掛けるという気があるなら、煙草などの問題に取り組むのが理の当然じゃないかと思っているだけなのです。
 きっと、吸う人は、これだけ(現状の倍額程度)上がっても吸うでしょう。また、若い人が若干、煙草に手を出す気が弱まる可能性があります。
 何より、煙草を吸うのが大人の証明だ、なんていう愚かな思い込みを一掃することが大事だと思うわけです。煙草の被害に気付くのが、後年になって(女性なら出産の時に特に後悔することになる、それは夫の側から見ても、困るはず)からだから、尚更、若いうちの喫煙は抑える必要があると思われます。
 健康問題など自分の問題で、人にとやかく言われたくないという向きもあるようですが、それは煙草の害をしっかり知った上で(多分)そう、主張されるわけで、それはそれで一つの見識である可能性がないわけではないのですが、しかし、それと若い人たちの無知ゆえの喫煙とはまるで位相の違う問題のはずです。
 
 Hさんは、煙草を止めて1年になるとう話ですが、切っ掛けは何かあったのでしょうか。
 小生の場合は、1っか月ほど、寝込んだことが転機だったような気がします。別に煙草が原因で体を害したわけじゃないんだけど。ま、快気祝いに禁煙したってことでしょうか。
 それでは、また。
                              (02/03/03)



「煙草の値段は命の値段」に戴いたコメントへのレス

 Sさん、こんにちは。
 コメントをありがとう。

 16113(Hさんへのレス)に少し、煙草情報のサイトを示しておきました(必ずしも最新情報
とはいえない?)。
 それと、「煙草たいやになる計算」という変わったサイトも紹介しておきます。

 ところで、多分、新聞で読んだのかと思いますが(記憶が確かじゃない)、煙草を一本吸う毎に、何秒、命が縮まるかという数値を何処かの研究機関(か研究者)が示していたように思います。
 とにかく、煙草は基本的には毒物なのだという認識は普及させたほうがいいと小生は思います。ただでさえ、ディーゼルなどの排気ガスやハウスダスト、放射能汚染、有害物質による土壌汚染、正体不明の食品添加物、原産地の不明な食品など、遺伝子操作により作られた食品・化粧品など、危険が渦巻いているんですから。
 そうした認識をちゃんと持った上で、それでも吸うというのだったら、それは当人の問題なのでしょうけど(でも、喫煙者の多くは、無神経に家族や同僚、恋人の傍で、野外だろうと室内だろうと吸っていることからしたら、決して当人だけの嗜好だとは言えないわけですがね)。
 ところで、銘柄ごとに死者のカルテがファイリングされていたら恐ろしいというのは、なんて恐ろしい着眼点でしょう。
 でも、きっと、政府などが医療機関に義務付ければ、患者らへの聞き取り調査などで統計はすぐに取れますけどね。
 じゃ、また。
                         (02/03/03)
by at923ky | 2005-04-28 12:00 | コラムエッセイ


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